フランスの青少年教育について 5
生涯教育という言葉は、1965年にパリで成人教育国際委員会が開かれた際に事務局長のラングランによって提唱されました。
その後この語は世界的にひろまり、かつ、フランスでの公式用語となりました。
生涯教育という考え方は、今日の知識や技術の進歩が速く、社会の変化が激しいから、教育や学習は人生の特定の時期に限定されるべきでなく、生涯にわたって継続する必要があると主張するものです。
さらに、教育や学習は人生の縦軸の長さのなかで継続するだけでなく、個人生活、家庭生活、職業生活、市民生活といった各生活領域のなかにもひろがっていくべきです。
かかる人生の縦軸と横軸で形成される人生の全領域のなかで、教養や職業や余暇の生活が交互に組み合わせられていくことを意昧しています。
このような理念から、今日の青少年教育は学校教育の期間が長くなったことも関連して、学校教育と社会教育の連携による在学青少年の社会教育を拡充していきました。
その一方、少なくとも義務教育としての中等教育を終えた青年たちに対する継続的な自己向上の学習や余暇活動と、職業的能力や資格を向上させるための「プロモシォン・ソシァル(社会的地位の昇進)」の学習活動として、新しい進展を示すようになったのです。
以上、フランスの教育改革と青少年教育の動向について概観しました。