ミケネ美術 4

クレタを率直に模倣しながらもこの結果は、前にふれたように、ミケネ人は自身の美意識をもっていて、それが彼らの美術を支えたのではないでしょうか。


・・・そのことを注意すると、彼らは図案化に成功しています。


ティリンスの大メガロンの床のタコとイカ、また小メガロンの花はその例でしょう。


生命を抜いた生物は自由に変形することができるからです。


この場合にミケネ人は一種の好みというか癖をもっています。


それは左右対称ということ。


運動に生命をみたクレタ人は、シンメトリカルにならないように注意をはらっていました。


ティリンスではタコは8本の脚を左右対称にひろげるし、飛びはねるイルカは2匹を背合せで一組にしました。


ミケネ人には安定が重要だったのです。


左右対称はその一例であって、さきにかかげた戦士や馬についても、動いていてもなお脚は地についています。


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