国連の性格

当時においても、国連と連盟との間に実質的に深い関係があることについては広く認められていました。


・・・それにもかかわらず、国連は、連盟とは全く異なる新しい機構であるとする主張が行われたのは、国連で有力な地位を占めることになっていたソ連が連盟に対して不信や怒りを持っていたことを配慮する必要があったという事情がありました。


また、連盟に加わることを拒否してきたアメリカが参加しやすいようにするためにも、国連と連盟とは別物であるということを強調する必要もあったといわれています。


さらにまた、失敗に終った連盟とのつながりを意識的に断ち切ることによって、国連の将来に明るい見通しを与えようとする考慮も働いていた、ということを指摘する人もあります。


国連の性格という点で次に指摘しておく必要があることは、国連がアメリカの強力な指導力の下で形成されたということに深い関係があります。


国連がアメリカの強い影響の下にあったという背景には、アメリカの経済的、軍事的実力がものをいったことはもちろんです。


また、ルーズベルト大統領の世界的威信が大きく働いていたという事情もありました。

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