国連の性格 3
「国連の創始者が意図した国連」とは、まさにアメリカが指導権を発揮する国連であるということは、以上の経緯を踏まえれば明らかでしょう。
国連の性格という点でさらに指摘しておきたいことは・・・
国際社会の平和と安全を確保する上では、大国が国連に協力することが不可欠であることが、連盟の失敗の記憶がなお新しい当時はよく理解されていたということに係わっています。
5大国は、国連憲章採択に至る過程でその影響力を十二分に行使し、大国の発言権を確保する趣旨に貫かれていた原案に対して修正の動きが現れると、団結して対抗しました。
・・・しかしだからといって、中小国が全く無力だったということではありません。
これら諸国は、サンフランシスコ会議で、大国指導で作られた憲章原案に積極的に修正案を出し、討議にも積極的に加わりました。
中小国は、大国の指導権に正面から挑戦するということではなく、むしろその原則を受け入れた上で、大国が国際関係を牛耳る可能性を押え込むことを狙っていたのです。